2018年11月30日金曜日

【産経抄】2018-11-30

【産経抄】2018-11-30


 女優の赤木春恵さんは、終戦を旧満州のハルビンで迎えた。半年前から兄が現地で設立した劇団に参加して、各地を巡業していた。兄が召集されてからは、20歳にして座長を務めていた。

 ▼まもなくソ連軍が進駐してきた。赤木さんと劇団員は身を守るために、頭におしろいの粉をかけ、顔にしわを描いて老女に扮装(ふんそう)した。ソ連兵が顔を見るなり立ち去ると、心底「女優でよかった」と思ったという。

 ▼翌年10月に日本に引き揚げるまで、中国料理店で給仕をしたり、ホールで外国人のダンスの相手をしたりと、生計を立てるため何でもやった。発疹チフスに感染して、生死の境をさまよったこともある。

 ▼のちに喜劇役者としてスターとなる藤山寛美さんも、現地に取り残されていた。ソ連軍の許可を得て芝居を上演するために、いっしょに革命歌の「インターナショナル」を歌った仲である。戦後、芝居の仕事で再会したとき、お互い出てきた言葉は一つだけだった。「よくここまで生きてきたね」。その後は2人の目から涙がこぼれるばかりだった。

 ▼戦後は映画や舞台、テレビで脇役として欠かせない存在だった赤木さんの訃報が届いた。94歳だった。6年前に92歳で亡くなった森光子さんは、戦前、慰問団のトラックの上で知り合って以来の親友である。晩年に舞台で共演していると、出番を待つ間や芝居がはねて帰りがいっしょになったとき、2人はいつも手をつないでいた。

 ▼作家の梯(かけはし)久美子さんのインタビューにこう語っている。戦争のころは「毎日、自分が生きるだけで精いっぱいで、他人のことを考える余裕はなかった。女友達と他愛のない話ができるって、ほんとうに幸せなことなのよ」(『昭和二十年夏、女たちの戦争』)。










2018年11月29日木曜日

【産経抄】2018-11-29

【産経抄】2018-11-29


「フランケンシュタイン」というと、顔にギザギザの傷痕が走り、首にボルトが突き刺さった怪物を思い浮かべる人もいるだろう。実は怪物には名前がない。

 ▼1818年に20歳の英国人女性、メアリー・シェリーが出版した小説の主人公の名前である。若き科学者であるフランケンシュタインは、生物学の研究に没頭し、死体をつなぎ合わせ、生命を与えることに成功する。しかし、自分が造り上げた怪物の醜さに恐れをなして、逃げ出してしまう。

 ▼分子生物学の急速な発展によって、フランケンシュタインのような人物が、いつ現れてもおかしくなくなってきた。中国の南方科技大学(広東省深セン)の賀建奎(が・けんけい)副教授もその一人なのだろうか。

 ▼遺伝子操作の新技術「ゲノム編集」を受精卵に使い、双子を誕生させたと発表して物議を醸している。賀氏によれば、エイズウイルス(HIV)への免疫を持つよう遺伝子を改変した。困難な疾患を治療する唯一の方法だと主張している。香港で昨日開かれた国際会議で、改めて健康な子が生まれた、と述べた。

 ▼もっとも受精卵の遺伝子を書き換えると、影響は子孫にまで引き継がれ、思わぬ副作用が出てくる恐れもある。親が好みの外見や能力を選んで産み分ける、「デザイナーベビー」の誕生にもつながりかねない。専門家にとって、倫理的に「越えてはならない一線」だった。中国国内の科学者も、「人体実験だ」と激しい批判を浴びせている。そもそも成果の信憑(しんぴょう)性を疑う声さえある。

 ▼『フランケンシュタイン』では、主人公のあまりに無責任な振る舞いに怒り狂った怪物は、その家族や親友まで手にかける。賀氏には、200年前の悲劇の物語を熟読するようお勧めしたい。










2018年11月28日水曜日

2018-11-28 aomori「市からのお知らせ」第418号◆省エネフェスタ◆

12月15日(土)に、モヤヒルズスキー場がいよいよオープン! 当日(11:00~16:30)は、リフトを無料開放しますので、ぜひご家族でお越しください。※降雪状況により変更あり。詳しくは、モヤヒルズホームページ(http://www.moyahills.jp/)をご覧ください。

◆ふれあうぞハート! 障がい者週間2018◆
12 月3日~9日の「障がい者週間」にちなみ、障がいのあるかたのアート作品の展示や、大好評の「うららマルシェ」などを開催! ぜひお気軽にお立ち寄りくだ さい。
〔日時〕12月3日(月)~7日(金)10:00~17:00
〔場所〕市役所駅前庁舎1階駅前スクエア
〔内容〕自閉症・発達障がいのかたたちの感覚を知る体験、発達障がいの相談会、第2回うららマルシェ、障害者年金相談コーナー(12月4日~7日 10:00~16:00)等
 ※日によってイベントが異なりますので、市ホームページ(https://www.city.aomori.aomori.jp/shougai-shien/fukushi -kenkou/fukushi/syougai-fukushi/week/week2018.html) でご確認くださ い。
〔問合せ〕障がい者支援課(電話 017-734-2317)、障害者年金相談コーナーについては国保医療年金課(電話 017-734-5352)へ

◆省エネフェスタ◆
U 字工事さんによるECOお笑いライブ、あべこうじさんによる省エネトークのほか、省エネセミナーや省エネ体験ゾーンを開催します。見て、触れて楽しく省エ ネについて考えてみませんか?
〔日時〕12月1日(土)、2日(日)10:00~16:00
〔場所〕サンロード青森1階 サンホール
〔問合せ〕環境政策課(電話 017-718-0286)

○ 青森市ホームページ
 http://www.city.aomori.aomori.jp/

○ 携帯サイト「青森市mini」
 http://www.city.aomori.aomori.jp/keitai-mini.htm











【産経抄】2018-11-28

【産経抄】2018-11-28


 「いやや~、手、はなしたらこわい~!」。必死で叫んでも、おとうちゃんは容赦がない。「すまこっ、やる気を出さんと、なにもできん」「いけっ!」。銅版画家の安井寿磨子さんが、初めて補助輪なしで自転車に乗れた日の様子を、絵本に描いている(『こどもほじょりん製作所』)。

 ▼誰にとっても、人生の大事な節目の一つ。宮崎県高千穂町に住む小学2年の飯干唯(いいほし・ゆい)さん(7)もつい最近、その日を迎えたばかりだった。やはり父親と特訓を重ねた成果かもしれない。唯さんは、両親と祖父母、21歳の兄と暮らしていた。

 ▼周囲から仲が良いと見られていた家族は、一体どんなトラブルを抱えていたのか。26日朝、唯さんの父親をのぞく5人と、父親の知人の遺体が自宅で見つかり、県警は殺人事件と断定した。父親は町内を流れる川で遺体で見つかった。自殺とみられる。

 ▼『家族という病』という本がベストセラーになっている。殺人事件の件数が減り続けているなか、親族間の殺人の占める割合は半分を超えている。人間関係が希薄になるばかりの現代社会で、家族の結びつきだけは保たれている。だからこそ一度こじれると、文字通りの骨肉の争いに発展する。そんな解説を聞いたことがある。

 ▼25年前の小紙に、テレビドラマから日本人の「家族像」を探る特集記事が載っていた。「爆発したり、ぶつかったりというのは、お祭りで日常が少し活性化するようなもの」。脚本家の山田太一さんの言葉である。

 ▼確かに、家族の一人一人がもめ事を乗り越えて絆を強めるのが、ホームドラマの「王道」のストーリーだった。新聞のテレビ欄を開いて気づいた。もはやホームドラマ自体が、「サザエさん」ぐらいしか見当たらないではないか。










2018年11月27日火曜日

【産経抄】2018-11-27

【産経抄】2018-11-27


「日本には選挙があって大変ですね」「25年間に11回選挙をしました」。1972年9月、田中角栄首相が日中国交回復のために訪中した際、毛沢東主席との間で、こんなやりとりがあったそうだ。

 ▼確かに共産党一党独裁の下、指導者は選挙の心配をする必要はない。関心があるのは、中国と利害関係のある他国の選挙である。自国の一部とする台湾ならなおさらだ。

 ▼先週末に投開票された統一地方選挙で、与党の民主進歩党が惨敗し、中国に対する融和政策を掲げる野党・国民党が票を伸ばした。蔡英文総統は責任を取って、民進党の主席を辞任した。約1年後の次期総統選での出馬さえあやぶまれる事態である。

 ▼「民衆の願いを反映している」。中国政府はまるで「勝利宣言」のような趣旨の声明を発表した。今年に入って、マレーシアやインド洋の島国モルディブの選挙で、中国寄りの政権が敗れてきた。それだけに、喜びもひとしおであったのだろう。

 ▼日本として看過できないのは、住民投票の結果である。東京電力福島第1原発事故から始まった福島など5県産食品の輸入禁止の継続が、賛成多数で成立してしまった。東日本大震災に際して台湾からは、200億円を超える義援金が送られてきた。日本を訪れる観光客も年間400万人を超えているだけに、残念でならない。

 ▼もともと世論調査では、福島産の食品への不安を訴える割合が高かった。本来、科学的根拠に基づき議論すべき事柄が、反日団体によって政治問題にすり替えられた面もある。ともかく規定によって今後2年間は禁輸が続く。同様の措置を取ってきた中国は、激化する米中対立の影響か、緩和を検討し始めた。対日関係でも、台湾は置き去り状態になりかねない。










2018年11月26日月曜日

【産経抄】2018-11-26

【産経抄】2018-11-26


 「馬券が必ず当たる」競馬の法則などあるはずはないが、「馬を知らなくてもよく当たる」買い方はある。お世話になっている読者のみなさんにだけそっとお知らせすると、賞金の高いレースは、外国人騎手が乗る馬を軸にして買えば、かなり当たる。

 ▼昨日行われた1着賞金3億円のジャパンカップは、フランス出身のルメールが凱歌(がいか)をあげた。最近は、GIと呼ばれる天皇賞など主要レースのほとんどを欧州やブラジルからやってきた騎手がかっさらっている。

 ▼今や武豊をはじめ日本人騎手は、脇役にまわってしまった。それはなぜか。技量の優劣もあるが、馬券歴35年(まったく自慢にならぬが)の抄子には、勝負への貪欲さの違いに見える。どこかの自動車会社の偉い人のように、一銭でも多く稼ごうという欲の質量が圧倒的に違う。

 ▼プロ野球は昔から外国人「助っ人」の善しあしが優勝を左右してきた。「国技」であるはずの大相撲も外国人力士抜きでは成り立たなくなった。平成最後の九州場所は、モンゴル出身の2横綱が休場したため、日本人力士に賜杯がまわってきたが、初場所はどうなることやら。

 ▼国会では外国人労働者拡大に向けた出入国管理法改正案の審議が今週、ヤマ場を迎える。外国人騎手の活躍で日本人騎手の影が薄くなったように、法改正で大勢の外国人が流入すれば日本人の雇用や賃金に影響が出るのは必至だが、論戦は消化不良のままだ。

 ▼政府は介護や建設現場などでの深刻な人手不足を一刻も早く解消したいのだろうが、せいては事をし損じる。まずは受け入れ人数の上限を決め、日本語教育など受け入れ態勢をしっかり整備するのが先だ。ちなみに最も儲(もう)かる馬券術は、やらないことです。念のため。










2018年11月25日日曜日

【産経抄】2018-11-25(日)

【産経抄】2018-11-25(日)


 大阪在住の方々には聞き捨てならない言葉だろう。カナダ生まれの社会情報学者、マクルーハンが言っている。「万国博覧会は過去のもの」。どういうこっちゃねん-と青筋を立ててはいけない。およそ半世紀前、1960年代後半の警鐘である。

 ▼発達したメディアにより世界は一つにつながる。情報が行き交う時代に、工業品や芸術品を展示室に並べるだけの形式はもう古い、と。人々の旺盛な知的欲求を、低く見積もったらしい。約6400万人もの来場者を集め、説を打ち消したのが70年大阪万博だった。

 ▼万博はしかし、70年を境にして退潮の一途をたどっている。地球の隅々を高速通信網が覆う時代を、かの学者が予見していたかどうかは寡聞にして知らない。先端技術による非日常の空間を世界に発信した大阪万博のやり方でさえ、もはや「過去のもの」とされる。

 ▼大阪が再び開催権を勝ち取った2025年の万博では、長寿社会の実現など地球規模の課題解決に挑むという。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」と壮大である。人工多能性幹細胞(iPS細胞)など、生命科学の拠点を構える関西ならではの試みだろう。

 ▼松井一郎府知事は「これまでの万博の常識を打ち破る」という。前回の大阪万博には、アポロ12号が持ち帰った「月の石」があった。通信機器の画面をなぞれば世界をあらかた知ることができる時代に、人の好奇心をくすぐる次の一手とは何か。これは難題である。

 ▼地盤沈下といわれて久しい関西だが、会場の夢洲(ゆめしま)にはカジノを含む統合型リゾート施設の誘致計画もある。万博の次を見越した勘定は、培われてきた商人気質の本領だろう。7年後、「もうかりまっせ」という関西発の凱歌(がいか)も聞きたいものである。










2018年11月24日土曜日

【産経抄】2018-11-24

【産経抄】2018-11-24


 十人十色というが、それぞれの立ち位置が表れていて興味深い。韓国政府が慰安婦問題をめぐる日韓合意に基づき設立された財団の解散を発表したことについて、在京各紙は22日付の社説で一斉に取り上げていた。それが、見事に論調が異なるのである。

 ▼「財団の一方的な解散は背信行為に等しい」。小紙の「主張」はこう断じたが、読売新聞も手厳しい。「国際常識からかけ離れた韓国の措置は到底容認できない」。日経新聞も「首脳間で確認した取り決めをないがしろにする決定で失望を禁じ得ない」と言い切った。

 ▼ところが、毎日新聞はとみると「極めて残念だ」と遠慮がちで、朝日新聞に至ってはこんなふうに直截(ちょくせつ)の批判を避けていた。「賢慮に欠けると言うほかない」。それどころか、「現実に照らしてやむを得ない措置ということかもしれない」と一定の理解すら示している。

 ▼さすがは慰安婦問題に火をつけ、韓国側と一緒になって日本糾弾を展開してきた朝日らしいなと読み進めると、社説は唐突に日本政府を戒めていた。「不都合な歴史に背を向けてはならない」。韓国による理不尽な財団解散が主題であっても、日本の非を鳴らさずにはいられないようである。

 ▼この一文から、朝日の過去記事を連想した。韓国で女性狩りをし、慰安婦にしたという吉田清治氏の証言を執拗(しつよう)に取り上げた朝日は、読者から疑問が寄せられるとこう反論していた。「知りたくない、信じたくないことがある。だが、その思いと格闘しないことには、歴史は残せない」。

 ▼吉田証言が真っ赤な嘘だと判明し、朝日が関連記事を取り消したのは周知の話である。だが、その後も朝日の上から目線と、とにかく日本が悪いと言いたがる癖は変わらない。










2018年11月23日金曜日

【産経抄】2018-11-23

【産経抄】2018-11-23


 ソウル近郊の龍仁(ヨンイン)市にある法輪寺(ポンリュンサ)(尼寺)の境内に縦に倒されたままの石碑がある。先の大戦で日本兵として戦死した、朝鮮人兵士の「帰郷祈念碑」である。韓国通の女優、黒田福美さんが、「魂を故郷に帰したい」と発案して、10年前に完成した。

 ▼当初は映画「ホタル」のモデルになった特攻隊員、卓庚鉉(タク・キョンヒョン)さん(享年24)の故郷に近い南部の町に、遺族の同意を得て建立するはずだった。ところが、反日団体の妨害で除幕式が開けない。

 
 ▼法輪寺に移されてからも、団体は撤去を迫った。石碑が倒れているのは、団体による損壊を恐れた住職の計らいであった。その顛末(てんまつ)は、『それでも、私はあきらめない』(ワック)にくわしい。

 ▼韓国政府は、2015年12月の日韓合意に基づき設立された、慰安婦財団の解散を発表した。元徴用工と主張する韓国人への賠償を日本企業に命じた最高裁の判決には、何の対応も示していない。日本海では、韓国海洋警察庁の警備艦が日本漁船に対して、理不尽な操業中止を要求していたことがわかった。日韓漁業協定で、操業が認められている海域である。

 ▼国同士の大切な約束、決まり事が、韓国政府によって石碑のように無残に引き倒されていく。日韓関係の一層の悪化を懸念する声は、反日団体の暴走とそれに迎合するメディアの論調にかき消される。「モンスター化する市民団体によって、国家のかじ取りができなくなる」。黒田さんは、30年以上も付き合ってきた韓国の行く末が心配でならない。

 ▼それでも本の題名の通りあきらめないで、韓国の魅力を講演で語り続けている。ただ、日韓友好のために汗をかいてきた人たちの間では、さすがに「あきらめ」の声も上がり始めているのではないか。










2018年11月22日木曜日

2018-11-22 青森市・中央市民センター「こども」の映写会

こどもの映写会

青森市中央市民センター
日時:11月25日(日曜日)
時間1:10時00分から10時45分まで
時間2:14時30分から15時15分まで
会場:4階 小ホール

映写内容:テーマ:イソップ物語より

「北かぜとおひさま」
北風とおひさまが力くらべをすることになりましたが…
力まかせにいうことを聞かせようとしてもいけないことを教えてくれるお話

「まがったかお」
馬を知らないこぎつねはそれが何かと狼に尋ねました。でも知ったかぶりをするとやけどをします。

対象年齢:幼児~小学校低学年

お楽しみタイム★今年度初開催!★
みんなで体操をしよう

定員:70人(先着順)

料金:無料

申込:当日直接会場へ(開場…30分前)

https://www.city.aomori.aomori.jp/chuo-center/kodomo-kyouiku/shimin-center/event/documents/kodomo-eisya.pdf









【産経抄】2018-11-22

【産経抄】2018-11-22


 日産自動車の会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)の逮捕には、謎が多い。その一つが時期である。なぜ、今週の初めだったのか。有価証券報告書への報酬減額の記載や不正な経費支出などは、数年前から行われてきた。

 ▼英紙フィナンシャル・タイムズの記事は、その謎を解くカギになりそうだ。ゴーン容疑者は、日産とフランスの自動車メーカー、ルノーとの合併計画を進め、数カ月以内に実現する見込みだった。これに対して日産の取締役会は、阻止する方法を模索していた、というのだ。

 ▼1990年代後半に経営危機に陥った日産が、ルノーからの大型投資で救われた。ルノーから送り込まれたゴーン容疑者の下で、日産は業績のV字回復を遂げた。現在は企業規模でも収益でも親会社のルノーをはるかに上回っている。

 ▼ところが資本関係を見ると、ルノーが日産株の43%を保有するのに対し、日産の持つルノー株は、15%にすぎない。ルノーの筆頭株主である仏政府は、かねて日産の経営に関与しようと試みてきた。それに抵抗してきたのがゴーン容疑者である。もっとも、今年6月にルノーの最高経営責任者の続投が決まったことで、仏政府と手を打った、との見方も出ていた。

 ▼主君が間違った行動を取ろうとすれば、諫(いさ)めて説得するのが江戸時代の武士の務めだった。それでも主君の行いが直らなかった場合はどうするか。歴史学者の笠谷和比古(かさや・かずひこ)さんによると、監禁したり隠居に追い込んだりする、主君「押込」の慣行があった。

 ▼ルノーとの合併が決まれば、日産は日本の企業ではなくなる。日産の経営幹部は、それを防ぐためにゴーン容疑者の不正を、捜査当局に内部通報した。いわば主君「押込」だったと解釈すれば、納得がいく。










2018年11月21日水曜日

2018-11-21 aomori「市からのお知らせ」第417号◆浪岡公民館まつり◆

朝晩の気温もぐっと下がり体調を崩すかたも多くなるこの季節。手洗いうがいを心がけ、インフルエンザなど感染症の予防をしましょう!

◆浪岡公民館まつり◆
浪岡展覧会、野菜など地場産品の販売やステージ発表会などイベント盛りだくさん! 3連休は、ぜひ浪岡公民館まつりへお越しください。
〔日時〕A…11月23日(金)9:00~16:00、24日(土)9:00~15:00 B…11月25日(日)10:00~15:30
〔場所〕A…浪岡中央公民館 B…中世の館
〔内容〕A…浪岡展覧会、地域団体等作品展示、野菜等地場産品の販売★24日のみ…浪岡展覧会表彰式、子どもステージフェスタ2018
B…ステージ発表会
〔問合せ〕浪岡中央公民館(電話 0172-62-9041)

◆あおもり灯りと紙のページェント◆
市民の皆さんが制作した、雪とキャンドルを使った雪灯り約2,000個の灯りが優しく迎えます。期間中は、ねぶたの家ワ・ラッセの外観もイルミネーションが 点灯しますので、幻想的な冬の夜をお楽しみください。
〔日時〕11月30日(金)~2月11日(月)16:00~21:00
〔場所〕青森ベイエリア、青森駅前等
〔問合せ〕青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸(電話 017-735-8150)

○ 青森市ホームページ
 http://www.city.aomori.aomori.jp/

○ 携帯サイト「青森市mini」
 http://www.city.aomori.aomori.jp/keitai-mini.htm











【産経抄】2018-11-21

【産経抄】2018-11-21


 昨日に続いて、番付について書く。何より江戸の庶民の関心を引いたのは、当時の金持ちのランキング、いわゆる長者番付であろう。たとえば「新板大江戸持○長者鑑」と題した番付は、170人の富豪を紹介している。

 ▼主催者となる「勧進元」を務めたのは、「越後屋八郎右衛門」、江戸、京都、大坂に呉服屋を構える日本一の豪商である。江戸研究家の菅野俊輔さんによると、年間収入は、現在の貨幣価値で17億5500万円に達していた(『江戸の長者番付』)。

 ▼昭和25年に始まった高額納税者の公表も、長者番付と呼ばれた。平成18年に廃止されなければ、日産自動車の会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)も主役として名を連ねただろう。有価証券報告書によれば、年間約10億円と八郎右衛門クラスの報酬を受け取っていた。

 ▼東京地検特捜部の調べでは、それが過少申告の疑いがある。実際の金額は記載の倍近かったというから、驚きを通り越してあきれてしまう。日産側が海外4カ国で購入した住宅を無償で利用していた疑惑も浮上している。ゴーン容疑者による、会社の私物化の実態が暴かれつつある。

 ▼人もうらやむ巨額の報酬を得ながら、なにゆえ不正を重ねて、さらなる荒稼ぎをもくろんだのか。理解不能である。贅沢(ぜいたく)な生活を送っていた江戸時代の豪商たちも、凶作や飢饉(ききん)が起これば、貧民に金品を施した。その金額や内容を比べた「施行(せぎょう)番付」も発行された。

 ▼ゴーン容疑者が、経営危機に陥った日産自動車に乗り込んだのは19年前、45歳の時だった。強烈なリーダーシップを発揮して、業績のV字回復を実現する。罪に問われることがなければ、「平成のカリスマ経営者番付」で、大関に挙げられてもおかしくなかったのに。










2018年11月20日火曜日

2018-11-20 はっち市2018〜はっちがちっちゃな街になる「街中クラフト市」〜

はっち市2018
はっちがちっちゃな街になる
街中クラフト市

日時
11月23日(金・祝)12:00〜20:00
11月24日(土)10:00〜18:00
11月25日(日)10:00〜17:00

場所
●八戸ポータルミュージアム はっち(全館)
●八戸まちなか広場「マチニワ」

全国から約 60のクラフト作家やフードが集結し、自慢の逸品を並べます。
今年 はマチニワに盛岡で人気のマルシェ「青空商店」がやってきます。
他に も、職人さんの手仕事を間近で見ることができる「匠の仕事場」も登場!
一戸 町の竹細工と八戸の八幡馬の職人さんの技をじっくりとご覧ください。

はっち市スペシャルライブ
「81 JIVES Akiko & Bluemoon Quartet Live & Dance」
Akiko & Bluemoon Quartetによるスペシャルジャズライブをお届けします。
※オールスタンディング
日時:11/24(土)開場/18:00 開演/18:30
料金:前売り3,000円 当日3,500円
(はっち1階インフォメーションで販売中)

開催メニュー
・クラフト市
・ちっちゃな街のまなび舎〜手しごと分校〜
・冬の外カフェ
・はっち市放送局
・81JIVES Akiko & Bluemoon Quartet Live & Dance
・ちっちゃな街のまなび舎「まなびの越境」
・ちびっこアートひろば
・八戸の伝統工芸体験(南部菱刺、南部裂織、万部花形組子細工)
・匠の仕事場
・こども商店街
・青空商店












【産経抄】2018-11-20

【産経抄】2018-11-20


 北海道函館市が1位で、2位は京都市、3位は札幌市。民間シンクタンク「ブランド総合研究所」が先月発表した2018年の市区町村別の魅力度アンケートの結果である。

 ▼都道府県ランキングでは、茨城県が6年連続で最下位となった。「おかげで大変注目されている」。報道陣ににこやかに話す大井川和彦知事も、内心では穏やかではいられないだろう。レストランの星の数から東大合格者の出身高校、アイドルの「総選挙」まで、日本人はどうしてこれほどランキングを作るのが好きなのか。

 ▼ルーツをたどれば、江戸時代に行き着く。作家の石川英輔(えいすけ)さんによれば、「江戸時代の人々も面白半分に何でも序列をつけて、相撲番付ふうの見立(みたて)番付に仕立て上げ、次々に出版した」(『大江戸番付づくし』)。

 ▼対象となるのは、料理屋はもちろん、各地の名所、物産、温泉、江戸の美女まで、何でもありである。たとえば「不要競(くらべ)」と名付けられた番付は、いらないものを比べている。東西の大関は、「へたの長口上」と「わからぬ長唄」。「男の乳」という記述もあって、何ともばかばかしい。

 ▼自治体や企業のキャラクター507体から日本一を決める今年の「ゆるキャラグランプリ」のご当地部門では、わずか職員5人の埼玉県志木市文化スポーツ振興公社の「カパル」が、栄冠に輝いた。江戸時代にはなかったネット投票では、他の3つの自治体のキャラクターが、1位から3位を占めていた。ところが実行委員会は、その票の多くを自治体職員による「組織票」と判断して、削除した結果である。

 ▼今回の騒動を江戸の庶民はどうみるか。「野暮(やぼ)競」あるいは「無粋(ぶすい)競」とも呼ぶべき番付があったら、上位にランクされるかもしれない。










2018年11月19日月曜日

【産経抄】2018-11-19

【産経抄】2018-11-19


 旧東ドイツの警備隊員、コンラート・シューマンさんは同僚の兵士から、東西ドイツを隔てるベルリンの壁の建設が始まった、と聞かされた。1961年8月時点では、まだ有刺鉄線しかない。シューマンさんは、脱出を決意する。

 ▼たまたま西ドイツ側から撮影中だったカメラマンは、シューマンさんの不審な動きに気づいていた。次の瞬間、銃を肩にかけたまま鉄線を飛び越える瞬間を見事にとらえた。「自由への跳躍」と名付けられた写真は、世界的に有名となる。

 ▼北朝鮮から自由への跳躍を試みる人もまた、後を絶たない。脱出に成功して韓国に住む脱北者は、現在3万人を超える。軍事境界線がある板門店で昨年11月、韓国側へ越境した北朝鮮兵士、呉青成(オ・チョンソン)さんもその一人である。韓国を含めて初めて単独インタビューに成功した、小紙の記事は興味深いものだった。

 ▼北朝鮮兵の銃撃を受けた呉さんは、一時重篤な状態だった。医師によると、治療中、体内から大量の寄生虫が見つかっていた。聞けば、呉さんの父親は軍の少将である。出身階層が高くても、劣悪な衛生環境と栄養状態から逃れられないようだ。金正恩朝鮮労働党委員長に対して、ほとんどの若い世代が、無関心で忠誠心がないのも当然だろう。

 ▼ただ脱北者にとって、韓国社会が今後も安住の地であり続けるのか疑問も残る。対北融和政策を続ける文在寅政権の下では白昼堂々、金正恩氏を礼賛する集会が開かれるようになった。北朝鮮が将来、朝鮮半島統一を果たす可能性さえ取りざたされる。脱北者にとって、悪夢でしかない。

 ▼シューマンさんは、東独スパイの襲撃を恐れていたらしい。ドイツの東西統一が実現しても、心休まることなく、98年に自殺している。










2018年11月18日日曜日

【産経抄】2018-11-18(日)

【産経抄】2018-11-18(日)


 教授の元に教え子から便りが届いた。「先生 お元気ですか/我が家の姉もそろそろ色づいてまいりました」。艶っぽい話である。いや、そうではないらしい。〈手紙を受けとった教授は/柿の書き間違いと気づくまで何秒くらいかかったか〉。

 ▼茨木のり子さんの詩『笑う能力』の書き出しを引いた。ああ「柿」と書きたかったのね-。教え子の思いを推し量り、口元に笑みを含んだ人も多いだろう。誰もが覚えている赤っ恥の苦みを重ね合わせることで、色づく「姉」は無事に笑いの種となったわけである。

 ▼「はかる」の読みを持つ漢字は、思いつくだけでも「計、測、量、図、謀、諮」がある。尺の長短、目方の軽重、人さまの胸の内。何かをはかる行為の多くは、目分量や当て推量で何とでもなる。目盛り代わりとなるのは、これまで積み重ねた経験にほかならない。

 ▼このニュースがピンとこないのは、目分量派の悲しさかもしれない。質量の基準とされた「国際キログラム原器」という重りが、来年5月でお役御免になるという。日本の先端技術を活用した精密な計測によって、「キログラム」が今よりも厳密に定義し直される。

 ▼微細な物質を扱う創薬などの分野には朗報らしい。「おおよそ」を許さぬ領域があるのは当然として、1億分の1単位の誤差が命取りになるほど、世界が繊細な作りになっていることに驚く。「耳かき一杯」「塩少々」に慣れた身には、一抹の寂しさがなくもない。

 ▼ところで『悪魔の辞典』から一文を引いた11日付の拙稿で、「巧妙」とすべきものを「功妙」と誤った。初歩的な書き損じは汗顔の至りで、読者諸賢には小欄の胸中をお察し願いたい。色づく「姉」の後では、冷笑すら買えそうにない不手際である。










2018年11月17日土曜日

【産経抄】2018-11-17

【産経抄】2018-11-17


 中国はさぞや困っていることだろう。「南シナ海における中国による軍事拠点化と領域拡張は不法で危険だ」。米国のペンス副大統領は15日、シンガポールでの東アジアサミットで、中国を名指しで糾弾した。ペンス氏は、13日の安倍晋三首相との共同記者会見でも中国に手厳しかった。

 ▼ペンス氏が10月に行った中国政策演説は、「第2次冷戦の到来」とも「事実上の宣戦布告」ともささやかれている。内容は、自由と公正な貿易に背く政策、米国技術の大規模な窃盗の首謀者、借金漬け外交で影響を拡大…と対中批判のそろい踏みである。

 ▼中国は分かりやすい国で、対米関係が悪化すると日本に接近してくる。安倍首相と習近平国家主席による平成26年11月の初首脳会談時には、習氏は仏頂面で笑顔はなかったが、今年10月26日の会談では満面の笑みを浮かべてこう語ったそうである。「私はすしが大好きだ」。

 ▼この会談に対しては、安倍首相が「競争から協調へ」と述べ、習氏と第三国での経済協力で一致したことなどから、中国に甘すぎるとの指摘が少なくない。特に、対中強硬姿勢を強める米国の不信感を招くのではないかと懸念する声が強い。

 ▼だが、安倍首相自身は周囲に自信を示す。「米国と齟齬(そご)は全くなく、歩調はそろっている。だってペンスが言っていることは、私がこれまで言ってきたこと。それを米国が実行し始めたということだ」。外交は虚々実々を尽くして戦うものであり、表面に浮かぶ事象だけで判断すべきではないのだろう。

 ▼今回の日露間の平和条約交渉の加速化も、背景に両国が直面する中国の軍事的脅威があるのは間違いない。眼前の2国間関係のみに視野をふさがれず、激動する国際情勢を俯瞰(ふかん)して考えたい。










2018年11月16日金曜日

【産経抄】2018-11-16

【産経抄】2018-11-16


 東京都文京区にある故鳩山一郎元首相の邸宅は現在、「鳩山会館」として一般公開されている。庭園の一角には、ソ連との国交回復を実現した一郎氏の銅像が立っている。平成19年2月にロシアのフラトコフ首相が来日した際に、ロシア側から贈られたものだ。

 ▼朝日新聞によると、後にやはり首相となる孫の由紀夫氏は、贈呈式で北方領土問題についてこう口走った。「四島一括返還では千年たっても還(かえ)らない」。2島返還で幕を下ろしたいプーチン政権の思惑通りとなる、軽率な発言だった。

 ▼確かに昭和31(1956)年10月に、一郎氏とソ連のブルガーニン首相がモスクワで調印した日ソ共同宣言は、歯舞(はぼまい)と色丹(しこたん)2島の返還だけをうたっている。当時の日本が置かれていた状況を考えれば、やむを得ない面もあった。

 ▼国連に加盟するためにはソ連の同意が不可欠だった。何より、シベリアではまだ2千人近い日本人が強制労働に従事していた。一郎氏にとって、抑留者を帰還させるための苦渋の決断だった。もっとも、宣言に明記されなかったとはいえ日ソ両国は、国後(くなしり)と択捉(えとろふ)についても協議を継続することでは一致していた。

 ▼安倍晋三首相が、シンガポールでプーチン大統領と会談し、平和条約交渉を加速することで合意した。日ソ共同宣言を基礎とするにしても、日本側が「2島先行」を安易に受け入れれば、国後と択捉は永久に還ってこない。同時にシベリア抑留についても、交渉のテーブルにのせるべきだろう。

 ▼スターリンの命令によってソ連は、約60万人の日本の軍人、民間人を不法に連れ去り、約6万人の命を奪った。この暴挙に対してロシアが公式な謝罪を拒否したままでは、平和条約締結はとうてい受け入れられない。










2018年11月15日木曜日

2018-11-15 弘前観光コンベンション協会

*イベントピックアップ*

○11/17 (土)~18(日)
[黒石市]黒石りんごまつり
 http://www.city.kuroishi.aomori.jp/Topics/Top_Ringo_Festa.html

○11/17 (土)~18(日)
[藤崎町]ふじさき秋まつり
 http://www.town.fujisaki.lg.jp/index.cfm/8,9731,29,270,html

○11/17 (土)~18(日)
[田舎館村]収穫感謝祭&シクラメン市
 http://www.vill.inakadate.lg.jp/docs/2017102700019/

○11/25 (日)
[弘前市]第24回弘前市場まつり
 http://www.hmaruuo.co.jp/

○12/8(土)
[弘前市]講演会「100年の歳月が繋ぐ」

『弘前りんご物語』
https://www.hirosaki-kanko.or.jp/web/new_details.html?id=CNT00111151250067246











2018-11-15 お家でも再現できる本格「ちらし寿司」を覚えよう

- お家でも再現できる本格「ちらし寿司」を覚えよう -
あおもりみらい食堂は、青森の旬の食材を使い健康に配慮した料理を参加者全員で作り一緒に食べることで食事の大切さやみんなで食べることの楽しさを体感し、地域の食文化や歴史や背景を知り、地域の未来を担う人材の舌の記憶を創ることを目的として実施しています。
当日の予定
● 開催日時:2018.11.20(火) 18:30〜20:00
●会場:青森県民生協・八重田店 2F集会室(青森市造道3丁目25-9)
●参加対象:青森市内の小中高生および、そのご家族のかた
●費用:500円(材料費として当日お支払いください)
●定員:20名
●主催:青森県民生活協同組合
●運営事務局:NPO法人プラットフォームあおもり

【講師】
寿司河庄(青森市堤町2丁目125)
中河内尚さん
申込・お問い合わせ
参加を希望される方は下記URL専用フォームよりお申し込みください。
http://platform-aomori.org/2018/10/26/aomorimirai-1120/















【産経抄】2018-11-15

【産経抄】2018-11-15


 「日本の文化は米づくりのうえにきずかれ、山や川の自然も、農民により、米づくりを通して守り育てられてきたのでした」。評論家の富山(とみやま)和子さんは、『お米は生きている』(講談社)の後書きに書いている。

 ▼ところが、日本人の米離れが進み、海外からの食糧の輸入は増えるばかりだ。農業に従事する人たちの高齢化も、深刻な問題である。米づくりが廃れたら、山紫水明の国土は荒廃し、農村の姿は一変してしまう。そんな危機感を抱きながら30年間編集を続けてきたのが、「日本の米カレンダー」である。

 ▼富山さんは毎年、日本全国の季節感あふれる田園風景のカラー写真を約1万枚集めてきた。そのなかから12枚を選んで、詩情豊かな解説文をつづる。ほぼ1年がかりの作業となる。海外のファンも多いため、英訳も付けた。皇后陛下はカレンダーを額に入れて、御所に飾られているそうだ。富山さんは皇后さまから、英語表現について問い合わせの電話を受けたことがある。

 ▼届いたばかりの平成31年版のカレンダーを早速めくってみる。2月の写真は、霊峰八海山を見はるかす、越後平野の雪景色が選ばれている。長年にわたる農民による命がけの水抜き作業がなかったら、この穀倉地帯は生まれなかったと、富山さんに教えられる。

 ▼5月は、石川県輪島市の千枚田、日本で初めて世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」のシンボルである。棚田が世界の注目を集めるきっかけを作ったのも、このカレンダーだった。

 ▼平成の終わりとともに、富山さんはカレンダー制作から引退する。瑞穂(みずほ)の国の美しい風景が永遠に保たれるのを祈るばかりだ。カレンダーの問い合わせは、国際カレンダー(03・5829・4100)まで。










2018年11月14日水曜日

2018-11-14 青森市・中央市民センター「おとな」の映写会

おとなの映写会

青森市中央市民センター映写内容
日時:11月16日(金曜日)
時間:10時00分から11時17分
会場:4階 小ホール

映写内容
テーマ:ラブストーリーシリーズ

「奥様は魔女」

魔法使いの娘が代々うらみのある一族の子孫と恋に落ちるファンタジーラブコメディ。(1942年作品)

定員:70人(先着順)
料金:無料
申込:当日直接会場へ(開場…30分前)
備考:映写途中の入退場は自由です。

https://www.city.aomori.aomori.jp/chuo-center/kodomo-kyouiku/shimin-center/event/documents/otona-eisya.pdf











2018-11-14 aomori「市からのお知らせ」第416号◆ 青森市産りんご大市&花と野菜の収穫祭◆

11月12日~18日は「全国糖尿病週間」
  アウガ5階まちなか保健室では、毎月1回、食事や運動などの糖尿病予防について、保健師や管理栄養士が相談に応じます。
  今月は、22日(木)10:00~14:00に行いますので、お気軽にご利用ください。
お申込みは、健康づくり推進課(電話 017-743-6111)

◆ 青森市子ども会議フォーラム2018「FOR CHILDREN~小さな声を大きな力に~」◆
11月20日の「青森市子どもの権利の日」を前に、青森市子ども会議委員(小・中学生、高校生)29人が中心となって企画・運営するイベントを開催! 市議会 議場を舞台に意見提案を行いますので、ぜひご覧ください。
〔日時〕11月17日(土)10:45~14:15
〔場所〕市議会議場、委員会室
〔内容〕<第一部>10:45~12:00

                  子ども会議委員が「まちづくり」をテーマに意見提案
    <第二部>13:00~14:15

                  子どもの権利に関する朗読劇、人形劇
〔問合せ〕子育て支援課(電話 017-763-5678)

◆ 青森市産りんご大市&花と野菜の収穫祭◆
と れたての美味しい青森市産りんごを贈答用・家庭用など各種取り揃えて販売します。大切なかたへりんごを贈りませんか? また、併催イベントとして花・野菜 等の販売も行います。
〔日時〕11月22日(木)・23日(金)9:00~16:00
〔場所〕青森産業会館
〔備考〕贈答用りんごを1ケース500円(沖縄は1,700円)で全国発送のサービスあり(1家族3ケースまで)
〔問合せ〕あおもり産品支援課(電話 0172-62-3002)

○ 青森市ホームページ
 http://www.city.aomori.aomori.jp/

○ 携帯サイト「青森市mini」
 http://www.city.aomori.aomori.jp/keitai-mini.htm











【産経抄】2018-11-14

【産経抄】2018-11-14


 道端で腰掛けて休んでいると、知らない人が話しかけてきた。「自宅は分かりますか?」。ご親切には感謝するけれど「心境は複雑」と、81歳の男性は記す。お米を研いだり、茶碗(ちゃわん)を洗ったり、70歳の夫が「所帯染みて」くると、妻の仕草(しぐさ)が「男っぽくなった」。

 ▼77歳の女性は、母親の夢を見た。「手っこつないで」二人で滝をのぼっていく。選者が交代しても、小紙「朝の詩」は、ますます快調である。俳句や短歌の欄も70歳以上の読者に支えられている。柴田トヨさんというスター詩人もいたなあ。

 ▼体が動かなくなり、もの忘れが多くなる毎日を笑い飛ばしている。ただ残念ながら、そんな心豊かな日々を過ごす高齢者ばかりではないようだ。「暴走老人」と恐れられる人たちの蛮行が伝えられるようになって久しい。高齢者の犯罪も増え続けている。

 ▼平成29年版の犯罪白書によれば、28年の刑法犯摘発者のうち、65歳以上の占める割合は20・8%と最も多かった。「暴行・傷害」は、20年前に比べて17・4倍にのぼるなど、粗暴化も目立つ。

 ▼なかでも横浜市神奈川区の商店街で34歳の女性を刃物で襲い、重傷を負わせた犯行の悪質さは際立っている。防犯カメラの映像は、71歳の無職の男が逃げる女性を追いかけて、何度も刺す姿をとらえていた。見ず知らずの女性から「金を取るためだった」と警察に話している。

 ▼「七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)をこえず」と孔子は言った。平気で矩、すなわち人の道を踏み外した男に、昨日の朝の詩を読み聞かせたい。電車で隣に座った人にも街ですれ違った人にも親がいて、子供がいるかもしれない。21歳の女性の作者は言い切る。「この世に傷つけていい人なんて 誰一人いないのだ」










2018年11月13日火曜日

2018-11-13 りんごの時期が来たなあ〜という感じがしています

毎年この時期になると、青森市小柳にある「こやなぎ温泉」の真向かいで 「りんごの直売」が始まります。

今年は11月16日から始まる予定になっていて、すでに販売用のテントの設営が終わっています。

家族の人数が少ないので、りんごもそうですが、りんごジュースの方が楽しみです。。

青森市小柳「こやなぎ温泉」
「こやなぎ温泉」の真向かいの仮設店舗
りんごの販売は2018-11-16(金)予定













2018-11-13 「第6回ふじさき秋まつり」

2018 年11月17日・18日開催
「第6回ふじさき秋まつり」
日程:2018年11月17日(土)18日(日)
時間:両日とも9:30~15:00
場所:スポーツプラザ藤崎ほか















【産経抄】2018-11-13

【産経抄】2018-11-13


 「生き腐れ」という言葉があるほど、サバは傷みが早い。とはいえ冷蔵庫がない時代でも、京都の庶民は若狭湾で取れたサバを堪能できた。「鯖街道」のおかげである。

 ▼一塩したサバは小浜に集められ、丸一日かけて担いで運ばれた。京都に着く頃に、ちょうどいい塩加減になる。「鯖街道を国際宇宙ステーション(ISS)までつなげよう」。実習での長いサバ缶づくりの歴史を誇る旧小浜水産高で、このスローガンが生まれたのは平成18年である。

 ▼きっかけは、食品製造の衛生管理システム「HACCP(ハサップ)」の取得だった。ハサップが宇宙食の基準となっているのを知った生徒たちによって、挑戦が始まった。無重力状態で汁が飛び散らないよう地元のくず粉を加えるなど、試行錯誤が続いた。

 ▼25年には現在の福井県立若狭高に統合される。それでも先輩から後輩へ受け継がれてきた研究が、ついに実を結んだ。開発した「サバ醤油味付け缶詰」が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「宇宙日本食」に決定した。これまで主に大手食品メーカーの製品が認証されてきた。高校が参加するのは、もちろん初めての快挙である。

 ▼昨日は宇宙飛行士の若田光一さんが学校を訪れて、生徒に認定証を授与した。JAXAはその前日、ISSでの実験試料を収納した小型カプセルの回収を果たしたばかりである。カプセルはISSに物資を運んだ無人補給機「こうのとり」から放出され、南鳥島沖に着水していた。

 ▼こうのとりの開発に着手してから21年、日本は初めてISSからの物資の回収に成功した。将来の有人宇宙船開発につながる技術でもある。日本人飛行士が、日本の宇宙船で和食を楽しむ。そんな夢にほんの少し近づいた。










2018年11月12日月曜日

2018年11月11日日曜日

【産経抄】2018-11-11(日)

【産経抄】2018-11-11


 仕事柄、金がもたらす不和を数多く見てきた。幸いにも、友人知己との間で大きな金を貸し借りしたことはないが、明日はわが身と備えるに越したことはない。心の構えようとしては、作家の菊池寛が参考になる。

 ▼地位のある人ゆえに、もっぱら貸す側だったらしい。「貸した以上、払って貰(もら)うことを考えたことはない」と『私の日常道徳』に書き留めている。貸すか貸さないかは相手との親疎で決めた。貸すにしても、相手に応じた金額を胸の内で前もって定めていたという。

 ▼「この人のためにはこのくらい出しても惜しくないと思う金額だけしか貸さない」と。担保を取らない代わりに、人品を値踏みして額を決める。裏で査定されていた事実を借り手が知ったなら、頭をかいたろう。幸運だったのは、菊池に底意がなかったことである。

 ▼国と国の貸し借りはそうもいかない。中国の巨大経済圏構想「一帯一路」は、借り手が底意に気づき始めたらしい。マレーシアなどが関連事業の中断や縮小に傾いている。債務返済に窮したスリランカが拠点の港を中国に租借された例もある。身構えて当然だろう。

 ▼ペンス米副大統領はいみじくも「借金漬け外交」と中国をなじった。米国は次のアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、インド太平洋諸国への支援策を出すという。一帯一路への協力を約束した日本は、再考のしどころである。組む相手を間違えてはいけない。

 ▼植民地政策の盛んな頃に編まれた『悪魔の辞典』に〈【借金】奴隷を監督する者が用いる鎖と鞭(むち)の代りをなす、功妙に工夫された代用品〉とある。100年以上も後の世でなお通じるとは、作者のA・ビアスも思っていなかったろう。日本が片棒を担がされるのはごめんこうむる。










2018年11月10日土曜日

【産経抄】2018-11-10

【産経抄】2018-11-10


 「最終的には国民が判断することで、今の状況は国会の怠慢」。日本維新の会の馬場伸幸幹事長は6日の記者会見で、今国会でまだ一度も開催されずにいる衆参両院の憲法審査会について嘆いた。立憲民主党などは、開催に応じない理由をいろいろと並べているが、要はさぼりである。

 ▼3、4年も前に、一部野党がこんなことを言い出した。「安倍晋三首相が首相である間は、憲法改正の議論はしたくない」(当時の岡田克也・民主党代表)。その奇天烈(きてれつ)な論理を立民党は墨守していて、国民にとってはいい迷惑でしかない。

 ▼憲法は改正条項(96条)を備えており、社会の必要や時代の要請に応じた改正を前提としている。改正の是非を問う国民投票に参加するのは国民固有の権利であるにもかかわらず、それを国会が阻害しているのが現状である。

 ▼与党である公明党からも「改憲は切迫した問題じゃないし、票にもならない」(幹部)との声が漏れ聞こえる。米国製の現行憲法が施行されて70年以上がたって、初めて国民投票の権利を行使できるかもしれないという国民の期待を、あまりに軽く見ている。

 ▼「国会の役割は、改正項目を議論して発議し、国民が最終判断する材料を提供することだ」。この馬場氏の記者会見での言葉も、もっともである。「なぜ今なのか」「機は熟していない」といった消極的意見も飛び交うが、それは「やりたくない」を言い換えただけだろう。

 ▼「9条改正に関して、自衛隊の存在を明記することで国論が収斂(しゅうれん)しつつある」。小紙の社説に当たる「主張」欄が、国際情勢の緊迫化を受けてこう書いたのは、平成16年11月だった。それから14年の星霜を経た今日の国会の不作為は、もはや怠慢の域を越えている。










2018年11月9日金曜日

【産経抄】2018-11-09

【産経抄】2018-11-09


 埼玉県川口市といえば、映画「キューポラのある街」を思い出す。かつての鋳物の街は近年、ベッドタウンとして発展してきた。約3万人の外国人が暮らす街としても知られる。全国でも、東京都新宿区、江戸川区に次いで3番目に多い。

 ▼市内に住む大川原孝裕さん(70)は5年前に退職し、現在はボランティアで彼らに日本語を教えている。生徒の国籍はさまざま。中国や韓国、ベトナムなどアジア諸国はもちろん、英国やドイツなどヨーロッパの国々も含まれる。微妙な政治や宗教関係の話題は、避けるよう気をつけている。

 ▼ありがたいことに、小欄を教材に使っていただいている。まず生徒にコラムを音読してもらい、大川原さんが、難解な漢字や慣用表現を解説する。たとえば今年6月19日のコラムの冒頭は「ナマズが地下で暴れると地震が起こる」である。大阪北部地震がテーマだった。

 ▼大川原さんは数日後の授業で、コラムのコピーとともに、自身で描いたナマズのイラストを配った。江戸時代に広まった日本独特の俗信について説明すると、日本文化に興味を持ち始めた生徒たちに好評だった。

 ▼ただ地震の少ない国から来た人たちの防災意識の低さが、以前から気になっていた。次の授業では、東京都北区にある「地震の科学館」へ引率した。地震の揺れ、煙の怖さを実体験してもらい、迫り来る大地震への備えの必要性を訴えた。

 ▼立冬を過ぎたというのに、関東地方の週末は日中20度を超えるポカポカ陽気となりそうだ。大川原さんのクラスはレベルが高いので、「小春日和」という言葉を知っている人がいるかもしれない。〈生きるの大好き冬のはじめが春に似て〉(池田澄子)。日本をもっともっと好きになってほしい。










2018年11月8日木曜日

【産経抄】2018-11-08

【産経抄】2018-11-08


 咸臨丸が米西海岸に到着したのは、安政7(1860)年3月である。サンフランシスコに上陸した福沢諭吉にとって、見るもの聞くもの全てが新鮮だった。

 ▼初代大統領ワシントンの子孫の消息を聞いてみると、誰も興味をもっていない。徳川家康の子孫が一市民として暮らしているような社会のありように、何より衝撃を受けた。諭吉にとって輝かしい文明国である米国は、実は深刻な問題を抱えていた。

 ▼奴隷制度をめぐる北部と南部の対立である。諭吉たちが帰国した半年後、奴隷制に反対するリンカーンが大統領選で勝利すると、南部諸州の離脱の動きが加速する。翌年4月、ついに南北戦争が始まった。

 ▼米国の中間選挙は本来、トランプ大統領の2年間の仕事ぶりを審判する選挙である。実態はそんな生やさしいものではない。「民主党は国境を開いて、地域社会を不法移民であふれさせようとしている!」。トランプ氏は全米を飛び回って、共和党候補を応援し、民主党をののしり続けた。民主党もまた「反トランプ」に絞って選挙戦を繰り広げる。双方の支持者同士の対立も先鋭化して、米国の分断ばかりが目立った。

 ▼選挙結果は予想通り、上院で共和党が多数派を維持し、下院では民主党が過半数を奪還した。どうやらトランプ氏は今後も、国民統合をめざすつもりはなさそうだ。議会のねじれで内政が滞れば、民主党のせいにすればいい。議会の制約を受けにくい外交・通商問題ではますます剛腕をふるって成果を挙げ、2年後の再選につなげようとするはずだ。

 ▼4年にわたった南北戦争の死者は62万人に達し、米国史上最大の悲劇となった。21世紀の南北戦争は、あちこちで火種を抱える世界に何をもたらすのだろう。










2018-11-08 藤崎町:第三回ワタシの魅力度アップセミナー

2018年11月10日(土)
第三回ワタシの魅力度アップセミナー
津軽半島観光アテンダントによる、こころに残るおもてなし方法を学びます

当日の予定
12:30 藤崎町役場集合
    出発 

13:15 バスで津軽五所川原駅まで移動
    到着後、講師の小枝さん合流
    藤崎町からの挨拶

13:30 津軽五所川原駅発の津軽鉄道に乗車
    アテンダントのおもてなし方法をレクチャー

13:50 芦野公園駅着
    下車後、赤い屋根の喫茶店「駅舎」へ

14:00 駅舎でドリンクを飲みながら
    質疑応答も交えて、より距離の近いトークを

15:00 バスで芦野公園駅を出発

16:30 藤崎町役場到着、終了

申込・お問い合わせ
■電話    0172-34-9710(株式会社コンシス 担当:田中)
■facebook  https://www.facebook.com/pg/aomori.fujisanpo/events/?ref=page_internal
ご参加される方はFacebookイベントページの「参加予定」をクリック!
※電話とFacebookページ、どちらからでも申込みできます。
集合場所:藤崎町役場正面玄関














2018年11月7日水曜日

2018-11-07 常盤ふるさと資料館あすかで「髙木志朗版画展」


お問合せ/常盤ふるさと資料館 あすか TEL 0172-65-4567
















2018-11-07 aomori「市からのお知らせ」第415号◆細野・相沢地区山の家まつり◆

11月は「児童虐待防止推進月間」です。「虐待かも」と思われる子どもがいたら…子育てに悩む親がいたら…ご自身が妊娠・出産や子育てに悩んだら…児童相談所(電話 189※全国共通)または、子ども支援センター(電話 017-721-2180)へ

☆★イベント情報★☆

◆あおもり健康寿命延伸フェア2018◆
 青森市の健康の現状を知り、健康寿命延伸に向けて、市民総ぐるみで健康づくりに取り組みましょう! 野菜たっぷりメニューの試食(12:30~限定200食)もご用意していますので是非お越しください。
〔日時〕11月13日(火)11:00~16:00
〔場所〕アウガ5階 AV多機能ホール・研修室・まちなか保健室
〔内容〕11:00~16:00健康情報コーナー(がん予防コーナー、糖尿病予防コーナー、簡単健康・体力チェック等)、13:00~15:00ステージプログラム(表彰式、健康寿命延伸へのチャレンジ! リレートーク)
〔料金〕無料
〔問合せ〕健康づくり推進課(電話 017-743-6111)

◆細野・相沢地区山の家まつり◆
 細野・相沢地区の各団体による活動発表や講座作品を紹介します。また、模擬店や民謡ショーのほか、桑田ミサオさんの笹もち販売も行いますのでお楽しみに!
〔日時〕11月18日(日)9:00~15:00 ※模擬店での販売は10:00~
〔場所〕浪岡細野山の家
〔問合せ〕浪岡細野山の家(電話 0172-62-3129)


○青森市ホームページ
http://www.city.aomori.aomori.jp/
○携帯サイト「青森市mini」
http://www.city.aomori.aomori.jp/keitai-mini.htm








【産経抄】2018-11-07

【産経抄】2018-11-07


 マツタケ料理のひとつに土瓶蒸しがある。作家の幸田露伴は、ウナギの蒲(かば)焼きとの組み合わせを好んだ。「二ツ裂きにしたくらゐの大きな茸を入れ、その上からたれを清酒で薄めてそゝぎかけ、蓋をして火にかける。土瓶が鳴りだせばそれでいゝ」。

 ▼娘の文の随筆を引くだけで、食欲が刺激される。夏目漱石や正岡子規にとっても大好物だった。明治の文豪たちが現在のマツタケの高値を知ったら、仰天するだろう。そのぜいたくな秋の味覚が、今年は豊作で価格も安いと、共同通信が昨日伝えていた。

 ▼主産地で夏場以降、生育に適した天候が続き、市場での取扱量が前年比で4割も増加したという。半信半疑で近くのデパートの青果売り場をのぞいてみると、果たして米国産がほとんどである。ただひとつの国産品は3本かごに鎮座して、3万9800円の値段がついていた。

 ▼やはりバカマツタケに期待するしかない。アカマツ林に生えるマツタケと違い、ブナ科の広葉樹林で見つかる。収穫時期も1カ月ほど早い食用キノコである。場所と時期を間違えたという意味で、ひどい名前がついたらしい。「本家」よりやや小ぶりながら、見た目も味もそっくり、香りはむしろ強い。もともと高級食材だった。

 ▼兵庫県加古川市の肥料メーカー、多木化学が先月、このキノコの完全人工栽培に成功した、と発表した。朗報に反応して、たちまち株価が跳ね上がった。すでに奈良県森林技術センターが別のやり方で、安定生産に取り組んでいる。

 ▼マツタケの人工栽培については、明治以来研究が続いてきたものの、実現していない。多木化学では技術を磨いて、3年後の商品化を目指している。文豪のまねごとをする楽しみは、それまでとっておこう。










2018年11月6日火曜日

【産経抄】2018-11-06

【産経抄】2018-11-06


 日本から約7千キロ離れた南太平洋のニューカレドニアといえば、まず「天国にいちばん近い島」という言葉が思い浮かぶ。森村桂(かつら)さんが昭和41(1966)年に刊行し、200万部のベストセラーとなった旅行記のタイトルである。

 ▼当時、観光客は皆無に等しかった。今では年間約12万人が訪れる。日本人は約2万人を占め、新婚旅行やゴルフツアーが人気である。そのニューカレドニアで、フランスからの独立の賛否を問う住民投票が行われ、「反対」が約56%を占め、「賛成」を上回った。

 ▼19世紀にフランスに併合され、ニッケル鉱が発見されると、白人の入植が進んだ。森村さんは先住民カナクの村で、酋長(しゅうちょう)の息子が村人を前に演説する場面に遭遇している。西欧文化に抗して、自分たちの文化を守ろうと訴えているように聞こえた。

 ▼カナクによる独立運動は70年代後半から活発化する。仏当局との激しい衝突を経て、ようやく今回の住民投票に結びついた。ただ欧州系住民の多くは残留を望んでいる。独立すれば、南太平洋に影響力を強めている中国の干渉を招く、との懸念も根強いようだ。

 ▼ニューカレドニアはまた日本人移民の歴史を持つ。明治から大正にかけて、ニッケル鉱山の労働者として渡り、その後定住した人も少なくない。戦争が始まると連合軍のフランスは、移民1世をオーストラリアの強制収容所に送った。家族を引き裂かれた日系人の苦しみは、戦後も長く続いた。今も約8千人の日系人が暮らす。

 ▼森村さんも、戦争の影を引きずった日系人との出会いをつづっている。彼らの助けがなかったら、旅行記の傑作は生まれなかった。日本人は「天国にいちばん近い島」の行く末に、もっと関心を寄せるべきだ。










2018年11月5日月曜日

【産経抄】2018-11-05

【産経抄】2018-11-05


「先祖の話ができる人はうらやましい」と先月のコラムで書いた。突然の訃報が届いた江波杏子さんもその一人である。江戸・千駄ケ谷の植木屋平五郎は、新選組の沖田総司をかくまい、最期をみとった人物として、新選組ファンによく知られている。江波さんはその玄孫(やしゃご)にあたる。

 ▼往年の映画ファンにとって江波さんは、何と言っても賭博のつぼ振り師・昇り竜のお銀であろう。昭和41年公開の「女の賭場」は、若尾文子さんが主演するはずだった。自宅の浴室でころんでケガをした若尾さんの代役で起用されたのが、江波さんである。

 ▼たちまち大映のドル箱映画となり、5年間でシリーズ作品が17本も製作される。スターの座を約束された江波さんだが、大映の倒産によって行き場を失ってしまう。テレビや舞台から出演依頼はあっても、女賭博師と同じような役柄ばかり。江波さんは1年間の休業を経て、映画「津軽じょんがら節」で女優復帰を果たす。各映画賞に輝き、任侠(にんきょう)路線からの脱皮に成功した。

 ▼2度目の転機は36歳のとき。舞台で骨折して、またも1年間仕事から離れた。江波さんはこれを機に、毛皮や宝石を手放し化粧もハイヒールを履くのもやめた。後の言葉でいう断捨離を果たし、目の前の仕事に集中してきた。76歳で亡くなる数日前にも、ラジオドラマの収録に参加している。

 ▼趣味は読書だった。好きな作家は、渋沢龍彦、開高健、カポーティ…。知らない作家の名前が出てきて、ベテランの記者がまごつくインタビュー記事もあった。「いい本には、書店に入って歩いて一巡するうちに瞬間的に『これだ』という具合に出合う」と語っている。

 ▼折しも読書週間である。出版界と書店の頼もしい味方でもあった。










2018年11月4日日曜日

【産経抄】2018-11-04(日)

【産経抄】2018-11-04


 禅僧で歌人の天田愚庵は正岡子規に短歌の開拓を促した人として知られる。ある年の秋、庭になる柿を病身の子規に送った。待てど返事がない。愚庵は気遣う歌を子規に宛てた。〈正岡(まさをか)は真幸(まさき)くてあるか柿の実の甘きともいはず渋きともいはず〉。

 ▼真幸く、つまり「達者なのか」と。すでに礼状を出していた子規だが、急いで返歌をしたためた。〈柿の実のあまきもありぬかきのみの渋きもありぬしぶきぞうまき〉(『幕末明治 異能の日本人』出久根達郎著)。この一首を機に、子規は短歌に目覚めたという。

 ▼日のかげりが早くなり、木立が晩秋の色を深める季節になると、この挿話が思い出される。メールがある。SNSがある。スマートフォンの画面を指でなぞるだけで、次の日には遠方の物が手元に届く。およそ恵まれた今の時代には、生まれ得ない交情と歌だろう。

 ▼多端の「明治150年」は駆け足で過ぎようとしている。壁のカレンダーはいつの間にか6分の1に厚みを減らし、先日の紙面は「平成最後」となる年賀はがきの発売を伝えていた。もうそんな時期かと慌てつつ、終わりゆく時代の夕映えに感傷を覚えなくもない。

 ▼年賀はがきの発行枚数は年々減っていると聞く。SNSで新年の挨拶をつぶやけば足りる世代に、手書きの一筆が伝える情感やぬくもりを説くのは、アナログ世代に生まれた身の負け惜しみかもしれない。平成が遠い時代となる頃、人は年賀状をどう語るのだろう。

 ▼一説には、「秋が来たら柿を送る」と励ます愚庵に子規は「死なずに待つ」と答えた。愚庵は実が熟すのを待てずに柿を送り、その深慮に打たれて詠んだのが〈しぶきぞうまき〉という。命の残照というべき余情は、不便な世からの贈り物である。










2018年11月3日土曜日

【産経抄】2018-11-03

【産経抄】2018-11-03


 韓国側が、どんな点に関して気をもんでいるかが分かる。元徴用工をめぐる訴訟で、韓国最高裁が日本企業に賠償を命じる確定判決を出した問題で、韓国紙・中央日報日本語版は1日、同日の衆院予算委員会における安倍晋三首相と河野太郎外相の以下の答弁を取り上げていた。

 ▼安倍首相は、国家総動員法に基づく動員には募集と官斡旋(あっせん)と徴用があったことと、裁判の原告4人はいずれも募集に応じた者であることを説明した。その上で「政府は徴用工ではなく、朝鮮半島出身労働者問題と言っている」と強調している。

 ▼「当時の韓国の国家予算の約1・6倍に相当する」。河野氏は、1965年の日韓請求権協定によって日本が供与を約束した5億ドルがどれほどの金額だったかを問われ、こう答えた。ともに韓国にとって不都合な真実であり、注目せざるを得なかったのだろう。

 ▼同じく韓国紙・朝鮮日報日本語版は10月31日、請求権協定の専門家、李元徳(イ・ウォンドク)・国民大教授のインタビュー記事を載せた。「植民(地)支配の不法性と法的責任を認めた世界で初めての事例だ」。判決が「国際法に照らせばあり得ない判断」(安倍首相)であり、常識外れだと認めた形である。

 ▼いや、わざわざ国際法や外交ルールを持ち出すまでもない。半世紀以上前に互いに納得ずくで示談を成立させた件について、何十年もたって「やっぱり気にくわない。もっとカネをよこせ」という駄々が通るなら、社会は成り立たない。

 ▼韓国側もうすうす気付いているから、日本の反応が気になるのだろう。だが、もう遅い。河野氏は在外公館に対し、各国政府とマスコミに事情を説明するよう指示を出した。韓国の尋常でない振る舞いは、ますます世界に周知されていく。










2018-11-03 平成30年度・ライトアップ弘前城菊と紅葉まつり

2018 平成30年度 弘前城菊と紅葉まつり



















2018年11月2日金曜日

2018-11-02 弘前観光コンベンション協会

*イベントピックアップ*

○10/19 (金)~11/11(日)
弘前城菊と紅葉まつり
 https://www.hirosaki-kanko.or.jp/web/edit.html?id= cat02_autumn_momiji

○11/2 (金)~4(日)
津軽塗フェア
 : 弘前市立観光館 9:30~17:30(最終日16:00まで)

○11/3 (土祝)
あずましフェスタ2018
~地域をささえる車 大集合!~
 https://www.hirosaki-kanko.or.jp/web/edit.html?id= nigiwaievent

○ 【東京開催】11/3(土祝)~4(日)
第8回弘前ねぷた浅草まつり
 https://www.hirosaki-kanko.or.jp/web/new_details.html?id=CNT00110061030391869











【産経抄】2018-11-02

【産経抄】2018-11-02


 8代将軍徳川吉宗によって江戸町奉行に登用された大岡越前守忠相(ただすけ)といえば、名裁判官として名高い。「大岡裁き」の数々は、講談をはじめ、映画、ドラマでおなじみである。

 ▼もっとも歴史学者の故大石慎三郎さんは、むしろ「政策官僚」として高く評価していた。当時の幕府にとって、最大の懸案は物価の安定である。享保9(1724)年に幕府が出した「物価引下げ令」は、大岡忠相の意見を全面的に取り入れたものだった。

 ▼まず、まきや塩、酒など生活必需品を扱う商人に組合を作らせる。組織を利用して、相場の安定を図ろうとした。それでも油だけは値上がりが続いていた。大岡忠相は、油問屋たちが価格操作をしていた事実をつかみ、「過分の利得」を没収した(『大岡越前守忠相』)。

 ▼現代人にとって携帯電話は、油と同じくらい生活に欠かせない。動画視聴など通信量が伸びている事情があるにしても、料金が高すぎる。これが大半の利用者の実感であろう。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクグループの大手3社は、通信事業で1兆円規模の利益を出している。利用者への還元が十分ではない、との批判も根強い。

 ▼「4割程度、下げる余地はある」。菅義偉官房長官の異例の発言は、政府として引き下げを強く求める姿勢を明確にしたものだ。平成版「物価引下げ令」は、どうやら功を奏したようだ。最大手のNTTドコモが、来年度から通信料金を現在より2~4割程度下げると正式に発表した。


 ▼ただ、他の2社が追随するかどうかは不明である。利用者としては、複雑で分かりにくい料金システムの改革にも、取り組んでほしい。「これにて、一件落着!」と幕を閉じるまで、まだまだ紆余(うよ)曲折がありそうだ。










2018年11月1日木曜日

【産経抄】2018-11-01

【産経抄】2018-11-01


 「いつの間にか日本は実質的に世界第4位の『移民大国』になっていた」。昨日の小紙談話室の投書から引いた。疑問を抱く読者がいたはずだ。安倍晋三首相 は、「移民政策を取らない」と断言しているではないか、と。

 ▼おそらく筆者の念頭にあるのは、経済協力開発機構(OECD)の統計である。2016年では、日本に移住した外国人は42万人に達し、ドイツ、米国、 英国に次ぐ世界第4位となった。

 ▼在住外国人は、国連の定義では移民となる。確かに、観光客が訪れるはずのない住宅街でも、外国人の姿が目立つ。コンビニや飲食店で、彼らと言葉を交わ さない日はない。

 ▼そんな「移民大国」であっても、少子高齢化に伴う人手不足はとうてい解消できない。そこで政府は、さらに多くの外国人を受け入れようと、新たな在留資 格を創設する法改正を目指している。ただ、反対の声も根強い。治安の不安や文化の違いに起因する地域住民との摩擦など、社会に与える影響があまりにも大き いからだ。

 ▼外国人移住者1位のドイツの現状はどうか。「欧州の盟主」といわれたメルケル首相は3年前、100万人以上もの難民を引き受ける決断を下した。当初は 支持していた国民も、犯罪やテロが起こるたびに不満を募らせてきた。メルケル氏は経済界の要請を受けて、外国人労働者の就労をさらに容易にする政策を進め ようとしている。深刻な人手不足で悩むのは、ドイツも同じである。

 ▼与党党首の辞任と任期限りでの首相引退を表明したのは、その矢先だった。難民・移民問題をめぐる政権内の混乱と、相次ぐ地方選の敗北が理由である。政 権の行方は危うくなった。「ドイツを見習え」ではなく、「ドイツの轍(てつ)を踏むな」ではないか。