2026年4月10日金曜日

日本から一番遠い国はどこか?

 今日は「日本から一番遠い国はどこか?」という、一見、子供のような、お話しをしたいと思います。でも、非常に奥の深い問いになるかも知れませんよ。

よくテレビや地図帳では、「日本の真裏はブラジルやアルゼンチンだ」と言われます。直線距離にして約1万9000キロ。飛行機を乗り継いで30時間から40時間。確かに遠いです。しかし、私はこう思うのです。

お金を払ってチケットを買い、40時間後には確実にそこに立っていられる場所は、実は『近い』のではないか」と。

現代の交通インフラにおいて、本当の意味での「遠さ」とは、物理的なキロメートルでは無いと考えています。それは「時間的な断絶」だということです。自分の都合やスケジュールでは、どうあがいても制御できない「空白の時間」がある場所。それこそが、「真の最果て」だと思うのです。

調べてみました。例えば、イギリスの海外領土に「トリスタンダクーニャ」という小さな島があります。

ここに行こうと思ったら、まず南アフリカのケープタウンへ飛びます。そこまでは順調です。しかし、そこから先が問題です。島へ向かう船は年にたったの10便ほど。しかも座席は島民が優先で、観光客は「空きがあれば」乗れるかもしれないという曖昧さだ。

さらに、たとえ船に乗れても、南大西洋の大しけに阻まれれば、島を目の前にして上陸できずに引き返すことさえあるというのです。運が悪ければ、一度島に入った後、次の船が来るまで一ヶ月以上も帰ってこられません。

ブラジルなら、2日あれば行けます。

しかしこの島は、タイミングが悪ければ「数ヶ月」待たなければ辿り着けませんし、帰ってこられません。まさに、日本から一番遠い国なのかも知れませんね。

24時間、365日、世界中が繋がっている。

私たちはそんな錯覚の中に生きています。しかし現実には、現代の高度なネットワークからポツリと取り残された、スケジュールという概念が通用しない「時間の壁」が阻む地域が、今も地球上には点在しているという事実です。

ひょっとしたら、私が調べた以上に、多く存在するかも知れないですね。

行こうと思えば明日には着ける場所と、自然の許しと運がなければ一生辿り着けない場所。

後者こそが、日本から、そして私たちの日常から最も遠い場所だと言えるのではないでしょうか。

効率や計画が求められる現代社会において、この「自分の思い通りにならない時間」の存在こそが、世界には、まだ未知の広さと神秘を残してくれていると、私はそう思うのです。。

「あなた」にとっての「遠い場所」は、今どこにありますか?

そんな「時間の物差し」で世界を眺めてみるのも、一向かも知れないですね。。。。