日本の雅楽、宮廷音楽について。
日本の雅楽の源流となった中国の宮廷音楽は、天平文化(奈良時代)法隆寺建立時代まで遡ります。この時期は中華大陸では「唐王朝の隆盛時代」でした。年代は前後しますが、天台宗の最澄や、真言宗の空海が活躍した時代です。大いに仏教が日本に浸透した時代でもあります。そうした中で日本固有の「神道」との融合が促進された中で、日本固有の「雅楽」が誕生したのです。
現在の中華人民共和国には、日本の雅楽と直接的に同等の、一貫して継承されている宮廷音楽文化は存在しません。何故なら、簡単な例として言えば、王朝交代時に前王朝が次王朝にすべてを破壊さしてしまうという行為が文化の継承に繋がかったということです。現在の中華人民共和国も同じ様な行動をしています。「紅衛兵や北京の赤い8月、文化大革命」などを検索して貰えば、理解できると思います。
現代の中華人民共和国においても「雅楽」という概念はありますが、唐の時代の都であった西安などでは、当時の宮廷音楽や舞踊を現代的にアレンジした「仿唐樂舞(唐の音楽と舞踊の再現)」といったショーが公演されているようます。これは歴史的な研究に基づいた復元や創作であり、日本の雅楽のように千年以上に渡って中断されることなく継承されてきたものではありません。その意味で、現在の中華人民共和国には全く同等の継承文化は存在しないということです。
その他の伝統音楽として、中華人民共和国には非常に多様な伝統音楽(民謡、歌舞、戯曲、器楽など)が存在し、それぞれが独自の発展を遂げています。
他国に残る影響として、中国から伝わった宮廷音楽は、日本以外にも朝鮮半島やベトナムなどに伝えられ、それぞれの地域で独自の発展を遂げて現在も残っています。特にベトナムの雅楽(ニャニャック)はユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
日本の雅楽は、古代中国大陸から伝わった音楽が日本独自の文化と融合し、宮中の庇護のもと継続的に伝承されてきました。これは世界的に見ても非常に稀有な存在で、1300年以上の継承と発展された貴重な音楽文化遺産なのです。
日本の、きらびやかで優雅な雅楽の文化を世界遺産にしたいですね。。。。。