2018年12月27日木曜日

2018年12月27日 007号 編集長ピックアップ

2018年12月27日 007号 編集長ピックアップ
編集長:島田耕

産経ニュースで何度も配信し、ご存知の読者も多いと思うが、Google、Apple、Facebook、Amazonの頭文字から「GAFA(ガーファ)」と呼ばれる、この米国のIT4社が苦境に立たされている。

 個人情報の流出や不透明なデータ利用方法、なかでも圧倒的に優位な立場を背景に不当な取引を強要しているなどと批判が噴出しているためだ。お膝元の米国でも「法律による規制が必要」と風当たりが強まっており、日本も規制の導入を検討しているという。→巨大ITの規制に向け「基本原則」、来夏にも規制措置策定へ 政府

 これら問題視されている事案は言語道断だが、一方でGAFAのニュースに触れるたび「なぜ日本では革新的な企業が生まれないのか」という思いにも駆られてしまう。それこそGoogleで検索すれば、日本で起業家が育たない理由が列挙されるが、突き詰めると最後は教育論に行き着くのではないか。GAFAの創業者に共通するのは、先を読む力と誰もがやれない、やらないことを実行したことだ。日本では彼らのような人材が育つ土壌そのものができていないのかもしれない。

 もちろん、日本にも将来有望なベンチャー企業は存在する。ただ、少なくともこの四半世紀、GAFAのように生活を一変させ、その影響力を恐れる中国から締め出されてしまうような企業は日本で生まれていない。時価総額ランキングの上位企業をみても25年前からあまり変わっておらず、ベンチャー企業が米国のように育っていないことを如実に物語っている。


→GAFA締め出す紅いIT企業「BAT」 中国当局の“先兵”市場とデータ独占し巨大化

 今年もあと数日。元号が 変わり、新時代の扉が開く来年は、良い意味でGAFAを脅かすような新たなビジネスの芽が日本発で見られることを期待したい。