2012年5月18日金曜日

平清盛 第08話 宋銭と内大臣

题8話

「宋銭と内大臣」

1136(保延2)年、清盛(松山ケンイチ)たちは、平氏の家人・家貞(中村梅雀)の案内で宋から運ばれてきた貴重な品々が並ぶ博多の市にやってきた。清盛は貿易と宋銭というお金の魅力を心に刻みつける。このころ、お金は国内ではほとんど使われていなかった。また、当時は太宰府の役人を通さずには、宋と交易できないはずだったが、平氏が忠盛(中井貴一)の発案で、3年前から密貿易を行っていることを家貞は打ち明け、一同は驚く。

そのころ宮中では、鳥羽上皇(三上博史)による宴が催され、庭には寵愛する得子(松雪泰子)が好きな菊が咲き乱れる。宴を警護していた佐藤義清(藤木直人)は鳥羽上皇に呼ばれ、上皇をたたえる歌をみごとに詠んだ。宴席には、苦々しげに宴の様子を見つめる男がいた。藤原忠実(國村隼)の次男・藤原頼長(山本耕史)である。邸にもどった頼長は忠実や兄・忠通(堀部圭亮)から、自分が内大臣に決まったと知らされる。なにごとにも妥協をゆるさない頼長が内大臣となったことで、混乱した朝廷がさらにかき乱されていくことになる。

鳥羽院御所では、鳥羽上皇をめぐる二人の女性の境遇が明暗をわけていた。子をみごもり勝ち誇ったような表情の得子が鳥羽上皇に抱かれ、璋子(たまこ:檀れい)は菊の花壇をさびしそうに眺めていた。ここにはかつて、鳥羽院が璋子にささげた水仙が咲いていたのだ。一方、内裏(だいり)では義清が崇徳天皇(井浦新)に謁見していた。義清が鳥羽上皇の前で歌を詠んだことで不機嫌になっていた崇徳帝は、母:璋子の奔放な振る舞いのために鳥羽院から遠ざけられていることや、義清をいかに信頼しているかを語った。

ある日清盛は、兎丸(加藤浩次)たちが市場で密輸品を売りさばいているのを見つけるが、居合わせた高階通憲(たかしなのみちのり・阿部サダヲ)の意見を聞き入れ、これを黙認することに。しかし、この派手な商いが見つからないはずもなかった。

そのころ、源義朝(玉木宏)は東国の山中で武芸の鍛錬に励んでいた。その義朝に会うため熱田神宮宮司の娘・由良姫(田中麗奈)が京の源為義(小日向文世)の館を訪れていた。由良姫は義朝の不在に落胆しつつも、自分と縁をもつことが源氏にも役立つと売り込むのだった。

内大臣となった藤原頼長は源為義をとおして、清盛たちの商いに気づき、清盛を呼びつけた。頼長は博多での取り引きの記録を調べあげ、清盛を厳しく追いつめた。開き直った清盛は宋銭を頼長に見せ、豊かな宋を手本にするよう進言するが、頼長は清盛の浅はかさを指摘。清盛は言い返せなかった。

館に戻った清盛は妻・明子(加藤あい)から懐妊したことを告げられる。家族をもつ喜びを清盛は改めて、知るのだった。














平清盛が生きた平安時代末期