2019年5月21日火曜日

2019-05-21 日本が世界で初めて国際会議において人種差別撤廃を明確に主張した国である。

人種的差別撤廃提案(Racial Equality Proposal)とは、第一次世界大戦後のパリ講和会議の国際連盟委員会において、大日本帝国が主張した、人種差別の撤廃を明記するべきという提案を指す。この提案に当時のアメリカ合衆国大統領だったウッドロウ・ウィルソンは反対で事が重要なだけに全員一致で無ければ可決されないと言って否決した。国際会議において人種差別撤廃を明確に主張した国は日本が世界で最初である。

パリ講和会議は、1919年1月18日から開会され第一次世界大戦における連合国が中央同盟国の講和条件等について討議した会議。世界各国の首脳が集まり、講和問題だけではなく、国際連盟を含めた新たな国際体制構築についても討議された。

投票の内訳
賛否数は全権松井慶四郎大使から内田外相への報告電報による。

賛成
大日本帝国 (2票)
フランス (2票) - 委員の一人はレオン・ブルジョワ元首相
イタリア王国 (2票) - 委員の一人はヴィットーリオ・エマヌエーレ・オルランド首相
ギリシャ王国 (1票) - エレフテリオス・ヴェニゼロス首相
セルブ・クロアート・スロヴェーヌ王国(後のユーゴスラビア王国) (1票)
チェコスロバキア (1票)
ポルトガル (1票)
中華民国 (1票)
総計11票

反対または保留
アメリカ合衆国 (1票) - アメリカ代表委員の一人ウィルソンは議長のため投票に不参加
イギリス (1票)
ブラジル (1票)
ポーランド (1票) - ポーランドは倫理上の観点からではなく、条文に規定がない提案を前文に挿入することは規約の構成上問題があるという法理学上の観点から反対意見を述べている。
ルーマニア王国 (1票)
総計5票


各国の反応
ブラジル代表団長エピタシオ・ペソア上院議員は大統領選挙出馬を控えており、ブラジル代表が人種差別提案に反対したのはペソアがアメリカに接近するためであるという攻撃が対立陣営からなされた。これに対しペソアら政府側は、ブラジル代表は2月13日の提案でも提案に賛成しており、提案が流れたのは米英の反対であると説明している。

人種暴動
1919年のアメリカでは、差別を受けていた黒人が講和会議での日本の差別撤廃案へ期待していたが、賛成多数であったにも関わらず、ウィルソンが議長裁定により法案を成立させなかったという自国政府の行動に対し、多くの都市で人種暴動が勃発し、100人以上が死亡、数万人が負傷した(赤い夏)、シカゴ人種暴動、オマハ人種暴動、エレイン人種暴動。